小説 | ナノ

9〜彼女のバヤイ〜


目を開いたら森の中で寝転がっていた。

ここ何処…?

多分寝てしまったのだろうけど寝た記憶はない。

とりあえず身体を起こしてみようとして自分の身体に起こった異変に気付いた。

身体が動かないのだ。

頭は働いているのに身体はぴくりとも動かない。

あれ?何で?


頭の中はパニック状態だ。


確か団子食べた後帰ろうとしたら…。思い出せる限りの記憶を手繰り寄せる。

そうだ、帰り道にいきなり気分が悪くなって…うん大分状況が分かってきた。

その時まで体調は悪くなかったということは原因は他にあるということで…例えば毒か、ん?毒?

毒で思い出すのは同室の彼女。くのたまで同級生の中で一番くのたまらしく毒薬を使って忍たまで遊ぶのが彼女は大好きだ。

原因はあいつか…!

彼女が食べていた団子を食べた自分を怨みたい…。

視界に見える範囲には彼女の姿はない。

隠れているのかもしくはこの辺りにはいないのか。

後であいつは一回説教すると誓ってとりあえず…誰か助けてください切実に!!

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