小説 | ナノ

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もしもしこちら名前。

今日は〇月×日。時刻は十一時過ぎ。

今日は…今日…はとうとう彼に会う事が出来ました。

転入生で私の教室に入った時、名前を口に出すのが精一杯だった。

ずっと会いたくて言いたい事が沢山あったのに、きっと会った途端に抱き着くんだろうな私って思ってたのに予想外。

前に孫兵に言われたし自分でも考えた事がある…もし彼に記憶がなかったらどうしようもあったと思う。

そんな不安は彼が吹き飛ばしてくれた。

私と彼の目が合った瞬間、彼が近づいて抱きしめられた。

ああ彼は覚えてくれていたんだ。

やっと見つけた私の大好きな人。

あの後、数馬に聞いたけどクラス中騒然としてたみたい。

いきなり転入生とクラスメートが抱き合って泣いていたら騒然となるか。

私は君にまた会えた事が嬉しかったから気にならなかったけど明日から質問責めが待ってそう…。


また明日から皆で遊べるね。

いっぱいいっぱい思い出作ろうね。



大好きだよ三之助!




end

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