小説 | ナノ



もしもしこちら名前。

今日の日付は〇月△日。今の時刻は午後九時半。

今日は良い事と悪い事がありました。

まず良い事は隣町の学校との交流会があって行ったら作兵衛がいたの!

数馬も藤内も大喜びで孫兵も表情は相変わらずだったけどどこか嬉しそうだったよ。

悪い事は作兵衛は私達の事覚えていなかったこと。作兵衛いきなり話し掛けられて混乱してた。

私達が覚えていることが奇跡ということを突き付けられてしまったみたい。

覚えている数馬達と出会えたのは奇跡だったんだ。

そう気づいたら今までは早く君に会いたいって思ってたのに怖くなった。

「あんた誰?」って君なのに他人を見る目で尋ねられたら…怖かった。

作兵衛に言われてもショックなのに君に言われたら私はショックでどうかしちゃうかも…こんなこと考えてるって知ったら「あんまり考えすぎるなよー作兵衛みたいに眉寄るからさ」って励ましてくれるかな。

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