夢小説 | ナノ


友達以上彼氏未満!

ブン太の出番が多いです



昼休み。悪友であるブン太と昼ご飯を食べてると爆弾発言をしやがった。

「お前赤也と付き合ってんの?」

「!」

ブン太の一言に飲んでいたコーヒー牛乳が変なところに入ってむせた。
私の反応を見て「汚ねぇ」ってブン太言った。ちょっと待て私の心配してよあんたのせいで苦しい思いしてるんだから!

「っいきなり変な事言わないでよ」

「悪かった悪かった」

「…全然悪いって思ってないでしょ」

「おう」

まあ良い笑顔ですこと。

「で、どうなんだよ赤也とは」

「赤也とは付き合ってないよ」

赤也は一つ下の後輩で家が近いこともあって小学校からの付き合いはあるが所謂彼氏彼女の関係じゃない。

「赤也って呼んでるじゃねぇか」

「それは小学校からそう呼んでたから」

「じゃあ泊まってんのは?」

「ゲームしてるから」

私も赤也もゲームが好きだから互いの家に泊まって徹夜でゲームしたりする。

「ふーん。つまらねぇの」

「私で遊ぶなんて百年早いのよ!」

持ってた箸でブン太を指差す。

「お、噂をすればなんとやらだな」

「え?」

ほれとブン太が指差した方向を見れば教室の入口に赤也がいた。

「よぉ名前とついでに丸井先輩」

「俺はついでかよ」

「赤也どうしたの?」

「この間発売したゲームあっただろ」

「あったあった!欲しかったけどお金が足りなくて来月まで我慢してるんだよね…ってその話をするって事は赤也まさか」

「おう発売日に買ったぜ」

「うわいいな!どう?面白い?」

「すっげぇ面白いぜ!特に主人公がな…」

「ネタバレしないで赤也!」

私もやりたいのにここでネタバレ聞いたら楽しみがなくなってしまう。
赤也の話を聞かないように耳を押さえる。

「言わねぇよ。後で酷い目に合わされるのは嫌だし」

「ひどっそんな事しないよ」

…多分と心の中で呟く。

「んで俺はクリアーしたからまだ買ってないならやるか?」

「やる貸して!…あ、本体兄貴にとられてるんだった」

「なら俺ん家でやるか?」

「今日でも大丈夫?」

「いいぜ。んじゃ部活終わったら迎えに行くから待ってろよ」

「了解!さっさと部活終わらせてね!」

「じゃあ昼休み終わるし戻るわ」

「じゃあね」

「…なあ」

「ん?何?」

赤也が帰った後ブン太がうんざりした顔で私を見ていた。

「やっぱりお前赤也と付き合ってね?」

「付き合ってない」



友達以上彼氏未満
(あれは絶対そんなノリだったろ!いちゃつくな!)
(付き合ってないしいちゃついてない!普通じゃんか)
(お前一回病院で見てもらえ!)
(ブン太こそ一回歯医者行け)

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