Six years old わたしのおさななじみ わたしにはせいちゃんっていうおさななじみの男の子がいます。 いつもせいちゃんといっしょにあそんでいます。 わたしはせいちゃんとあそぶのがたのしいです。 このあいだもいっしょにプールにいってあそびました。 せいちゃんはいつもニコニコわらっています。 せいちゃんのわらってるかおはすきです。けどせいちゃんはおこっていてもえがおなのでそのときはこわいです。やさしいところはすきだけどこわいところはにがてです。 わたしはせいちゃんが大すきです *** 「名前ちゃん」 「なーにせいちゃん?」 「これはなにかな?」 幸村が名前に自分がさっきまで読んでいた作文用紙を見せる。 「あ!」 幸村が持っていたものが何かが分かって名前は慌てて奪おうとする。しかし幸村が素早く阻止したので出来なかった。 「せいちゃんいじわるしないで返してよ!」 「嫌だって言ったら?」 幸村は笑顔だ。自分を弄るので楽しいと思ってる笑顔だと名前は分かった。 「うっ…な、泣いておかあさんに言い付けてやるんだから!」 「嘘だよ。名前ちゃんが泣くのは嫌だし。はい」 幸村が名前の目の前に用紙を出すと香奈は素早く取った。 「…せいちゃんこの中読んだ?」 「うん」 恐る恐る名前が聞くと幸村から予想通りの言葉が返ってきた。 「…せいちゃんのいじわる!」 「適当に置いてあった名前ちゃんが悪い」 「うっ…それはそうだけど」 「名前ちゃんが俺をどう思ってたかよく分かったよ。…俺が黒いってどういうことかな?」 「せいちゃんは黒くないよ!」 幸村の声が心なしか低くなったので名前が焦って否定する。 「…まあ、僕の事好きって書いてあるから今日のところはそういう事にしておいてあげるよ」 「う、うん」 ((た、助かった…)) (…) (…ったい!せいちゃん何でデコピンするの?痛いよ!) (あからさまに安心してる名前ちゃんを見てたらつい…ね) (やっぱりせいちゃんのいじわる!) prev / next [ back to top ] |