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みかん箱


 ペルソナ (10/08)


番長→鳴上悠(なるかみゆう)

キタロー→狭霧夜海(さぎりよみ)
キタローだけマイ設定の名前になっています



(番長と彼女)

第三の迷宮の雰囲気に仲間皆参っている。
「××大丈夫か?」
他の女子メンバーに比べて××は悲鳴を出していない。だが鳴上は気になって声をかけた。
「怪我とかはしてないよ?」
「うん。それは分かる」
「じゃあ何?」
「××は怖くないのか?」
××は少し考える。FOEがいきなり現れるのも暗い雰囲気のこの場所も苦手だ。
「無理してないか?」
××の沈黙を無理をしていると捉えたらしい鳴上が心配そうにしている
「心配しすぎだよ鳴上くん。大丈夫無理はしてないよ。ちょっと怖いけど千枝みたいに悲鳴あげるほどじゃないし」
微笑んで答えると鳴上は少しホッと安堵している。彼にどれだけ我慢していると思われているのだろう。鳴上のその表情を見る度に××は思ってしまう。
「鳴上くんは怖くないの?」
「本物だったら怖いな。けどここにいるのはFOEだから頑張れば倒せる」
「…流石鳴上くん」
「怖いなら手繋ぐ?」
「戦闘になった時困るから遠慮しとく」
「残念」



(キタローと彼女)

(昔より耐性が出来たのかも)
お化け屋敷のような不気味なダンジョンを進みながら××は思った。小さい頃はお化けや目に見えないものが大の苦手で兄の影に隠れていたなんて思い返して夜海を見る。××の視線に気づいた夜海と目線が合う。
「怖い?」
きっと彼の中では××は小さな妹のままで怖いと思っているのだろう。怖くないと言ったら会話が終わってしまう。それが××は嫌だった。

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ぶつ切りは仕様


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