みかん箱 | ナノ

みかん箱


 ペルソナ (10/08)


番長→鳴上悠(なるかみゆう)

キタロー→狭霧夜海(さぎりよみ)
キタローだけマイ設定の名前になっています



あのダンジョン以降狭霧と××が少し仲良くなった。
「あの夜海くん射的に行かない?」
「うん、いいよ」今までどこかギクシャクしていた二人が、××が狭霧を誘って逆に狭霧が××を誘って模擬店に行くようになっていた。
二人が兄妹だと知っている鳴上はそれを見てやっと歩み寄ったのかと安堵した。狭霧に甘える××を見ると嫉妬しない訳ではないが、妹らしき甘える××は可愛らしいのだがら良しとしている。しかし、二人の関係を知らない仲間は違っているみたいだ。
「おいまた××ちゃんが狭霧と出掛けるぜ。いいのかよ相棒」
鳴上と一緒に二人の様子を目撃していた花村が声をかける。
「ある程度ならいいかな」
「いいのかよ!ってかお前二股とか認めちゃうタイプなの?」
「いや二股は困る」
「だよな」
「相手殴りそうで」
「そっちかよ!」
花村と話しているうちに狭霧達は射的をやっている模擬店へ向かっていなくなった。
「けど狭霧はいいんだな」
いなくなった方向を見て花村はぽつりと言う。
「完全にいいって訳じゃないけど」
「今は気にしてないからいいんだ」
「…大人だなお前」



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