「主人さん」
「なんでございましょう」
「ゲーマーの恋人らしく、ポッキーゲェムでもしませんか？」
「ごめんなさい、私トッポ派なんです」
「最後までチョコたっぷりだからね」
「うん」
「じゃあトッポゲェムにしようか」
「トッポじゃゲームにならないよ」
「なんで？」
「ポッキーゲームはチョコ部分をいかに多く食べるか競うゲームでしょ」
「そんな殺伐としてない」
「トッポは最後までチョコたっぷりだから」
「そのルールだと持つ側を最初にくわえたほうが不利じゃない？」
「そこはハンデになるから、初心者が最初にチョコ側を食べるんだよ」
「ちょっとルールが分からない」
「今私が作ったから」
「はぁ。だろうね」
「ていうか、二人きりで恋人のフリをしても意味なくない？」
「……うん」