斬滅日記
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イエヤスゥゥウウゥッ!!
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残り三分ほどで一日が終わるな。
…宿主と家康に悟られないよう日記をしたためるのは、なかなか骨の折れる作業だった。
もうやらん。
一々媒体に何かを記す事は私の性にあわん。
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家康が今夜は泊まるらしい。
気にくわない。
だがもっとも気にくわないのは家康がソファーベッドを我が物顔で使っている事だ。
家康…私の海豹から手をどけろォッ!!
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拍手感謝する。
白滝は鍋が好ましい。
暖かな出汁に絡んだ白滝の美味さは語り尽くせん。
ぷれーん…。
なるほど、酢味噌などを付けて食すのも趣があるな。
その内試してみよう。
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今日の夕餉はハヤシライスだった。
肉を食う気は無い。
牛乳の残りを家康と奪い合っていたら宿主に小言を言われた。
八つ当たりで頬を引っ張っておいた。
やはり牛乳はいい。
牛乳と白滝があれば私は生きていける。
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酷い目にあった…。
今の今まで買い物と称して様々な店に連れて行かれた。
私は着せ替え人形ではないッ。
これも全て家康の所為だ!!
奴が私の服を買いに行くなど言い出さなければ、こうはならなかった!
家康ぅぅうぅッ!
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やはり家康はやってきた。
宿主がニヤニヤしている。
気味が悪い。
「あのね、実は家康とわたし兄妹なんだよ」
一瞬、時が止まった気がした。
まさか、そんな筈はない。
こいつらは兄妹と言えるような関係にあるはずがないッ。
「ははははは、エイプリルフールは午前中までだぞ」
えいぷりるふーる…?
「嘘をついてもよい、という日の事ぞ」
黙れ、貴様に説明など受けたくもない!
嘘だという事が判明した今、私が成す事はただ一つ。
宿主、首を差し出せッ!!
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宿主が一日家にいる。
大学とやらが休みらしい。
という事はそろそろ奴が来る訳か。
…来る道で野垂れ死ね。
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日向で本を開いていたら宿主に日向から追い出された。
あの場に私がいると掃除ができんらしい。
やけに腹立たしかったので頬を抓ってやった。
涙目になりながら退散していった。
ふん。
私を安住の地から追い出そうとした貴様が悪い。
向こうでは宿主が同じような理由で毛利に殴られていた。
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晴れたのはいい。
だが毛利め…ッ
早々に私を叩き起こすとは何事だ!!
…昼間は体が重い。
今日の朝餉は鮭に一杯の飯、それから味噌汁だ。
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