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  提案




ガラリと少し大きな音をたてて部屋の扉が開かれた。
音に驚いた俺はビクリと肩を震わせ、霊華の手を離しちまった
あのバカ女供かと思っていたが、そこに立っていたのはアイツだった
赤髪にオッドアイな我らが部長様様、赤司


スゴいしかめっ面をしているところを見て、多分俺からの呼び出しが頭が高いだのなんだので気に入らなかったんだろうと推測、判断。
とりあえず練習メニュー増量は覚悟しようか。
そこまで冷静に考えたけれど、冷や汗が止まらない


「あ、青峰っち…!」


そうこう考えていたら今度は見慣れた残りのメンバーがぞろぞろと物陰から出てきた。
黄瀬、緑間、紫原、テツ、さつき。
カラフル。カラフルすぎていつもながら少し目がチカチカするぜ畜生。

にしても

みんな来てくれたとは。
予想だとテツ、さつき、黄瀬は来るにしろ残りはなんだかんだで来ないかもと思っていたけれど
流石我らがバスケ部、といったとこか。


「あーその……あんがと。」


とりあえず、とりあえずだけどありがとうと伝える。ちょっと恥ずかしかったけどな。


「で、何があったんだい?大輝。」


先程までのしかめっ面ではなくなった赤司が本題を切り込んできた。
イラついてるのかもしれないけど何だかんだで聞いてくれるのな。


「えっとな…」


話をかいつまんでこれまでの経緯、霊華の人柄等を説明する。
話を終えた時にはやはり全員が苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
苦い。とっても苦い。


そして、ここから霊華をどうしてやれば、どう守ればいいのか。そのことへの意見を求めてこのメンツを集めた訳だということも話した。


するとこの集合理由説明の直後、赤司がひとつの案を提案する。
いいのか悪いのかはわからないけれど


「藍野……いや、霊華をうちの部に入れてここで、我らがバスケ部で守るってのはどうだ」




<提案>



 
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