幼少期編


だが、この世界には天人は存在していないからか、二人は何のことかがさっぱり分からないで首を傾げている。


「は、アマント?」
「何だそれ、島の一種?」
「宇宙人」
「ウチュウジンって何?」
「え、宇宙人も知らないの?説明とか大変なんだけど、なんかそんなものって事で流しては…あ、くれない。えっと、宇宙に居る生物」
「分かるか!」
「えっとねぇ、夜になると星があるだろう?」
「うん」
「そこはもう宇宙って事は知って…ないんだ。まぁ宇宙と言う」
「・・・・・」
「いやいや、難しいんだって!無知な人に物を教えるってそりゃもう大変なんだって!」
「だからって、今の説明ないわ」


そう言ったカシムにナマエはわかったよ、もう少し頑張るからその目やめてくれない?子供がする目じゃないからホントもう少し頑張るからと言ってから地面に丸を書いてコレ自分のいる地球なと言うと、覗き込んでいたアリババが地球って?と聞き返されて、もーやだ!めんどくせーよ。全て通じねぇとかさ、最後の最後で超絶にめんどくせーよと言いながら書いた地球を枝でグサグサ刺していた。


「だから、アレだよ。自分のいる星ってことで、いちいち疑問をぶつけるな。よし次は、この星のある一定空間から外を宇宙って括りだね」


本当はもっと細かくあるのだけどさ、理解できねーから説明は省くからねと続けて言ったナマエに、アリババとカシムの二人はナマエが理解できていないだけだと分かった二人だったが、口には出さないでいた。
そんな二人には気が付かづにナマエは、この星の他に住んでいる星からきた生物を総称して天人って呼んでいるんだよと言いきった。


「ナマエさん。その天人ってどんな人?」
「人?人じゃないよ。化け物だね」
「はぁ!?」
「化け物!?」
「うん。体は人みたいな感じだけど、顔が動物だったり、体の色が紫だったり、触覚生えてたり?まぁ色々だね」


想像があまりできなかったのか、二人はへぇ、すごいねとしか言えなかった。


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