いつも多くの部員をまとめ
ていたアイツも、
神と呼ばれていたアイツも、
全てにおいて完璧で通っていたアイツも、
今はみんな、すみで震えあがってるばい。


俺の知り合いは…いや、
人間はこんなにも弱い生き物だった?


試合では俺のことを
完膚なきまでに負かしたコイツも、
今は俺の前で腰を抜かせ、
跪くように座り込んどる。


無様。


何ね?これ。本当ガッカリたい。
もっとヤり合えるかと思っとったのに。
興ざめ。とんだ期待はずれ。


"殺さないで?"


よくそんなこと言えたとね、この状況で。


だいたい君を
生かしたところで何ね。
どうにもならんばい。


どうせ君は人を殺せないばってん、
なら、結局、死ぬしかなかとね。



なぁ、君と俺の違い聞きたい?


覚悟たい。


人を殺める覚悟。
最後まで残る覚悟。
全てを背負い、生きる覚悟。


君には何一つなかね。

もう一つ最後に
君に教えてあげるばい。


覚悟


この場所で覚悟のない人間が
最後にどうなるのか。





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