ごめんなさい。
俺はやっぱり貴方のように強くなかった。
最初貴方に会ったとき
俺は震えながら、貴方に銃を向けた。
そうしないと こっちが
やられてしまうということを
俺はこの短時間で痛いほど十分に理解したから。
でも貴方が俺に向けたのは
優しい笑顔だけだった。
俺を殺さないんですか...?
そう聞いた俺に貴方は
「人殺しは犯罪だぜ、日吉。」
と、言った。
貴方が、光に見えた。
この暗い戦場で唯一、輝く光に。
名前の通り貴方は
いつでも日に向っている。
この人が横で笑っていてくれば
俺は強く在れるような気がした。
道を誤らずにすむ気がした。
貴方は俺にとって
希望の光
で し た。
強さ
…ごめんなさい。
俺はやっぱり弱かった。
貴方のように強くなかった。
_______________
日吉と向日くんのお話。
狂いかけていた日吉は
岳人に会うことで
正常に戻りかけていたんです。
…が、やはり死は怖くて。
人を信じることが難しくて。
日吉は、彼にとっての唯一の希望の光を
自分の手で消し去ってしまいました。
…というお話でした(*^^)v
ssでまとめるのって大変ですよね。
なにしろ短いんですからww。
長編の次に難しいです(>_<)