このゲーム内で、
他人と出くわすことは
"幸"なのか"不幸"なのか。
後ろの気配に気付いて振り向くと、
そこには日本刀を持った紳士がいた。
俺の服に赤い液体がついていないのを
確認すると笑顔で近づいてきた。
「よかった…
あなたはのってないんですね…」
「当たり前じゃき。こんなゲーム…」
ノラナイワケナイダロ?
逃げる暇も、
悲鳴をあげる暇も、与えない。
気がついたときにはすでに弾は
ソイツの頭を撃ち抜いていて。
鈍い音と共に人が眼前で倒れる。
この光景を見るのはこれで6回目。
俺の武器はライフル銃。
近くからでも遠くからでも殺れることに加えて、
自分は一つも汚れない、最高の武器。
詐欺師の前で気を許したら最後。
俺にとってこのゲーム内で、
他人と出くわすことは最高な"幸"ナリ。
昨日の相方、今日の殺人鬼
次の犠牲者だーれだ?♪