あとここに生き残っているのは
俺ともう一人だけ。
その一人をずっと探していた。
最後に話し合いたかったから
言いたいことがあったから。
そんな考えが甘かったのかにゃー。
気付くと後ろで
俺に向けて銃を構えているその人がいた。
「終わりだ、英二。目つぶっとけ。
……何か言いたいことはあるか?」
後ろからそう声が聞こえた。
言いたいことかぁ...。
何だろうにゃー…。
いっぱいありすぎて、一言ではいいきれない。
でも、そうだな、
これが最後になるなら。
「おーいしが...
生きててよかったぁ。」
その数秒後銃声が響いて放送が流れた。
《優勝者は......菊丸英二です。》
放送で呼ばれた名前は俺の...名前だった。
うそだろ...?
振り向いた先にあったのは
頭から大量出血している大石の最期。
「うそだ...そんな、
どうして......うっ......」
うわぁぁああぁあ!!!!
どうして君が
最後に響いたのは俺の絶叫。