"お前はここで待ってろよ"
そういって出ていった、
彼…宍戸さんの武器はピストルだった。
出ていってすぐ銃声が鳴り響いた。
続いて人の倒れる鈍い音も聞こえた。
………信じたくない。
そんなこと……
宍戸さんが……、殺し…なんて…。
違う、違う、違う!
そう考えている間にも
また少し離れたところから
銃声がきこえてきた。
そのあとも、そのあとも
何度も銃声がなる。
少しずつ遠くなりながら。
放送で呼ばれる知り合いの名は
時間が経つにつれて増える。
その中に宍戸さんの名がないのが分かると、
安心するのと同時にとてつもない恐怖を覚えてきた。
遠い銃声
...そうしている間にもまた遠くで銃声がなる。