人っていうのはいとも簡単に死ぬ。
アイツもアイツもアイツもみんな。
簡単にこの世を去っていった。

それでもまだお前が
いてくれたから、耐えられたんだよ。

なぁ、何してんの?
どういうことだよ?

アイツが撃った弾は
俺を貫くはずだった。
なのに倒れたのはお前。

どうして?

幸せそうな顔しやがってっ…!
なんでこんなこと…。


"泣かんといてぇな…。"


無理だよ、そんなの!
お前までいなくなったら、
もう耐えらんないだろ?!

そんなに俺は強くできていないんだよ。


でもお前があまりにも綺麗に笑うから…
あまりにも優しく笑うから…


お前は後悔してないんだな?
自分の選択に。
俺のために、命を捨てたことに。



なら、俺は…泣いてはいけない。
死んではいけない。
お前の想いをちゃんと、
受け取らないといけない。


どうせ最期なら
笑顔でお前の瞳に映りたい。



"おおきにな…。"



お礼をいうのはこっちの方だろ。

どうか彼が安らかに眠れますように。
最期に見たお前が…笑顔でよかった。


笑顔


『…ありがとうな、』



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