お前が笑うと、たちまち空は晴れわたり、
お前が悩んでいると、
どす黒く、分厚い雲が空を覆う。

お前が悲しみにくれている時は、
空から大粒の雨が降り続いた。


"本当の神の子なんじゃないか"と
何度思ったことだろう。

…でも、おかしい。

なぜなのだ?

たった今、お前の命は
俺が俺の手で終わらせた。

なのに、大嵐になるはずの今の空は
雲一つない、美しく澄んだ晴天で。


おかしい。


生き残りたい、何を犠牲にしてでも。
そう望んだ俺の頬をつたう、
この雫は何なのだろう。


頭がうまくまわらない。
何故か胸がとてつもなく苦しくて。



不可解



おかしい。
この気持ちは一体 何だ…?








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