不二くんsurprise☆
今日は彼の誕生日。
絶対、特別な日にしてあげたいのっ!
だってたった4年に1度の誕生日だから…。
といってもそう考えるのは
やっぱり私だけじゃなかったみたいで、
プレゼントをかばんに
不二くんに話しかけようとしたけど、女子の嵐に完敗……
嵐の中に入る前に諦めました。
だってあんな中に入って行くなんて無・理☆
だいたい私のプレゼントはストラップ、
それに対して彼女たちの
プレゼントはもう比べものにならないくらいでかい………。
「あ、nameだにゃ〜」
後ろから聞こえた声は同じクラスの英二。
『えいじぃ〜……』
「なんだよー渡せてないの?」
『無理に決まってんじゃん。アレみてみなよ…』
「あぁーー…」
納得できたようで。
プレゼント渡してあわよくばそのついでに
告白しちゃおうかなー?
なんて思ってたけどどうやら無理のようです。
「nameさぁ、放課後に部室に来てくんにゃい?」
『………部室?クラブあるんじゃないの?』
「いいの、いいの」
『…?分かった』
まぁいっか。
不二くんの勇姿が見れるし。
それから休憩時間や昼休みで
テニス部レギュラーに会うたびに、
「name先輩、頑張って下さいねーっ」
とか!
「…………応援してるッス」
とか!!
「油断せずにいけ。」
とか!!!
「いける確率…98.8%」
とか!!!!
何?!なんなの?!怖いよ!!!!!
何のなぞなぞだってのー。
◇◆放課後
『英二ー…?どこー』
アイツ自分から部室に
来いって言っといて放置かよ。
薄情者めーっ!
『……?』
部室のドアノブに紙が挟んであった。
[部室に入ってから手紙を見て]
部室勝手に入っていいの…?
まぁとりあえず入るか。
『……誰もいないし』
意味分からん。
誰もいないし 何もないし
そういえば手紙見ないと…
[んじゃあ 頑張れよ〜]
『は?』
急いで書いたのか、
その字は汚い以外の何物でもない殴り書き。
頑張れ、とは?何をですか?
またなぞなぞですか?
ガチャッ
部室が開く音がして後ろを向くと、
「……nameちゃん?何してるの?」
『ふっ不二くん??!』
えぇーっ?!何このタイミング?!
『わ、私は、あのっ、英二…が、』
「僕は英二のラケットを取りに来たんだけど…ι」
英二の……?
【放課後に部室に来てくんにゃい?】
【name先輩、頑張って下さいねーっ】
【…………応援してるッス】
【[んじゃぁ 頑張れよ〜]】
はぃ、なぞ解けましたーっ!!
告白させる気ですねーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!
青学のみなさんは。
英二もいらんことしやがってーっ
………でもこんなチャンスきっともう二度とこない。
なら、やってやろーじゃん、告白!
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