バカ、バカ、バカ、バカ。
真田のバーカ!別にいいもーん。

真田がいなくたって、
祝ってくれる人沢山いるもーん。

もう待ってやらないもーん。




…………真田。







のバーカ………。






























「あれ?nameちゃん?」


幸村くん…?



「どうしたの?!」
『え…何が……?』
「なんで泣いてるの?!」
「あ…………。」




手を顔にやると、頬が濡れていた。


それもちょっとやそっとじゃない。
私…そんなに泣いてたんだ……。










「大丈夫…?本当に何があったんだい?」
『うっ…分かんないっ…全然、分かんないっ…なんで、私怒られてるの?』
「ええ??」
『私、今日、誕生…日なのに…真田と…過ごす…の楽しみにしてたのに……っ』
「nameちゃん…」
『うっ…っく…意味…わかんないよ…。』
「ちゃんと話して?…大丈夫。泣き止むまで一緒にいてあげるから。」
『幸村くん…。』
















































「そっか…そういうことか。」
『うん…。』
「name!!」


向こうから走ってきたのは、



『真田?!』



私は反射的に幸村くんの後ろに隠れた。



「まったく、何してるんだ…!探したぞ!まさか幸村のとこに…「真田、君はそんなこといいにきたのかい?」…あ、いや…。」


真田はバッと頭を下げた。



「name、悪かった。…す、すまないと思っている。」
『…それは何について謝ってるの?』
「決まってるだろう?さっき言い過ぎたことだ。」



幸村君の体が強張ったのを感じた。




『嫌いっ』
「え?」
『真田なんて大ッ嫌い!!』






私っ、誕生日のこと
言ってくれてるのかと思ってた!

やっぱり真田は私の誕生日なんて、
約束なんて、忘れてるんだっ!!



『真田、今日はずっと一緒にいてくれるって言ったじゃない!』
「え…?」
『誕生日はずっと一緒にいてくれるって言ったじゃない!』
「?! 」
『真田、部活とかで忙しいから今日とっても楽しみにしてたのに!』
「あ…『嘘つき!バカ!』



ひどいよ、ひどいよ。

本当に忘れてたんだっ…。




「nameの誕生日は明日ではなかったのか?!」
『はっ?』
「今日だったのか………?!」
「真田…誕生日くらいちゃんと覚えておきなよ…。」
「うぅ……すまん。」



え?は?いやいやいや、
ちょっと待ってよ。

真田、私の誕生日
明日だと思ってたのー??!




「本ッ当にすまんっ!!name」
『え…じゃあもしかして真田…約束忘れてなかったの……?』
「当たり前だ!お前との約束を忘れるわけがなかろう!」
『真田…』
「その、プレゼントとかも明日渡そうと思っていてだな…今は…ちょっと…持ってないんだが…」
『真田…』
「ん?」
『の、バーカ…』
「なっ?!」
『誕生日くらい覚えててよ… 今日の私バカみたいじゃん…』
「申し訳ない…」
『許さない。』
「?!」
『明日もう一回ちゃんと私の誕生日してくれないと許さない…』
「…任せておけ。そのつもりだ。」



そうして真田は私を抱きしめてくれた。




「(こういうときは空気をよんで俺は帰ったほうがいいのか…??)」





























◇◆おまけ


「おはよう。」


『あ、真田!おはよう☆』


「今日1日ずっと一緒にいるという約束だったよな?」


『え、あ、うん///』


「じゃあ行くぞ。」


『へ?』


「今日学校はサボる。」


『えぇー?!真田がっ?!』


「? 約束だからな。」


『うそ…//嬉しい//』


「お前の好きなところに行こう。」


『やった!じゃあね、━━━━━━━







∵あとがき
 真田Happybirthday!!

 今日は真田の誕生日なのに
 話はヒロインの誕生日設定という←

 書きたかったんです、真田くんの切甘。


 次の日ヒロインはどんな誕生日プレゼントを
 もらったんでしょうね(^q^)
 真田からの誕プレって正直期待できませんよね。
 木彫りのくまとか渡されそう。

 執筆 2012.5.21



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