キーンコーンカーンコーン………
『やっと終わったー…』
終礼の終わりのチャイム。
真田の教室へダッシュした。
『真田ーっ!…あれ?』
「あ、nameさん。」
『柳生くん、こんにちは。真田がどこにいるか知らない?』
「真田くんなら、たしか委員会があるって言ってましたよ。」
委員会…?
風紀委員の?
臨時かな?
でも、なんで言ってくれなかったんだろう?
『分かった…ありがとう。』
とりあえず委員会を見に行ってみるか……。
「あ、そうそうnameさん。」
『へ?なに?』
「お誕生日おめでとうございます。」
『!ありがとう♪』
柳生くんが知ってるってことは
真田が言ったんだよね?!
ってことは真田は
誕生日のこと忘れてないはず!
なんか気がはれた。
私は機嫌よく委員会の教室まで
鼻歌を歌いながら歩いて行った。
委員会では何やら話し合いのようなものが行われていた。
『なんか入りづらいな…。廊下で待っとこーっと。』
━━━30分経過━━━
うぅ…、長い。暇だよー…。
しかも、まだ終わりそうにないし…。
…教室で待っとこうかな。課題もできるし!
うん、そうしよう。
教室には誰もいなくてシーンと静まり返っていた。
すると、急に睡魔が襲ってきた。静かだから、なおさら。
『眠いなぁ…ちょっとくらいならいいかな…委員会長引きそうだし。』
顔を伏せるとすぐ私は眠りについた。
「…い、おい!」
『?』
「おい!name!」
『?!』
顔をあげると、そこには
私がずっと待っていた真田がいた。
『真田…?』
「たわけが!こんなところで寝るバカがおるか!」
え………。
「それに委員会の日は先に帰っていいと、前に言っただろう!」
え………………。
『でも、今日……』
「でもではない!」
何言ってるの?
私、今日のこと楽しみにしてたのに…
だから待ってたのに…
なんで怒ってるの?
私が聞きたかったのは そんなんじゃないよ……。
『…いよ……』
「は?」
『ひどいよ!真田っ!』
「?」
『バカっ!!』
「?!おいっ…name?!」
真田を思いっきり
突き放して私は教室から走り出た。
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