見た目と中身



長太郎……。

私のせい…だよね?



亮はそんなことないって言ってくれたけど……。
亮だってきっとツライよね?
ダブルスのパートナーだったんだもの…


なんで?なんで死んじゃったの?






『……私、どうしたらいいの……?』
《name先輩……》
『え……?』


ここは私の部屋。今、家には誰もいない…はず。


誰?





《……俺です、name先輩》
『……長太郎?!』
《うんそう、ひさしぶりですね。》
『長太郎!!どういうこと?!なんで…』
《俺、成仏できないんです…》
『どうして…?』
《俺、まだこの世に未練があるので…》
『………そう』
《name先輩、協力してくれませんか?》
『私にできること?!』




それならなんだってする!!!

長太郎は私のせいでこの世から去ってしまったんだから…

せめてもの罪滅ぼし…。
私に出来ることならなんだってする。





《うん、name先輩にしかできないこと。》
『分かった。協力するよ!』
《ありがとう …。》
『何をすればいいの?』
《ん?目を閉じてジッとしといてくれますか?》
『うん。』



私は長太郎に言われたとおりに
その場で目を閉じてジッとしていた。



すると、急に変な感覚に襲われた。




……どうなっているの??
あれ、私の身体…勝手に動いてる…?








「じゃあ、name先輩、身体もらいますね。」
《え…?え?!》
「本当あなたはバカですね。」
《何…言ってるの?》
「協力してくれるんでしょ?」
《協力って…》
「あのさ…俺宍戸さんが好きだったんですよね…」
《ぇ?!》
「大丈夫ですよ、俺がこれからはname先輩として生きてくから。」
《やだっ…かえしてよ!!》
「協力してくれるんでしょう?」
《でも、こんなのおかしいっ!》
「あなたの意見なんてきいてませんよ。」
《やだ…かえしてよッ…》
「無理です。」
《いやあああああああああああああああああ。》



































私…いや、長太郎が階段を下りて行く。

1階には両親がいた。



「name、おはよう。」
《お母さんッ!!助けてッ!》
「無駄だよ、君の声は聞こえない。」
「え、どうしたの?」
「ううん、なんでもない。おはよう、お母さん。」
《そんな……。》


ひどい……。
なんで私がこんな目にあわないといけないの…

学校に行っても、誰も気づいてくれることはなかった。




ここから終わり方を2つ
用意してあります^^
お好きな方へどうぞ。



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