見た目と中身



※このお話にはBL出てきます。

 BLが分からない方、
 苦手な方はブラウザバックしてください。
 相手キャラ以外のキャラ死にます。
 とりあえずぶっ飛んだ話です。お気を付けください。












































































俺には好きな人がいる。
それは俺のダブルスパートナーの宍戸さん。


でも、だからどうしようとかそういうのはなかった。
言ったって宍戸さんを困らせてしまうだけだ、と分かっていたから。

それに宍戸さんにはnameという彼女がいるしね。


俺だってnameは嫌いじゃない。
むしろ好きなくらいだ。もちろん友達として!


だから二人が幸せならそれでいいんだよ。



でもやっぱり
俺がnameだったらなぁって少しは考えてしまうんだ。

そんなのありえないけどね。

























今日は雨だ。とんでもない土砂降り。


『やまないなぁ…』


そうつぶやいて校舎の玄関で一人、立っているのは…


「name先輩!」
『あ、長太郎じゃん!』
「帰らないんですか?」
『うん…やまないからさぁ』



そう言った、彼女の手に傘はなかった。



「傘忘れたんですか?」
『はは…まぁね』
「そうなんですか…入っていきます?」
『えっいいの?』



パァっと顔が明るくなった。



「もちろんです」


だってこのままだったら
もうすぐ出てくる宍戸さんがname先輩を送って行くに決まってる。

傘に入れて…







………最低だな、俺。








『ありがとう♪長太郎優しいね。』



優しくないですよ、俺なんて…。
ごめんなさい、name先輩。


何も知らない先輩はニコニコしながら、
帰り道、今日会った話を楽しそうに話している。

相槌を打ちながらも考えてるのは別のことで…。


俺はこんなこといつまでつづけるんだろう。
罪悪感でいっぱいになった。



そんな時、



パッパパパパパーー!!!!!





『「??!」』




目の前からトラックが突っ込んできた。



『きゃあああああああああああ?!』






name先輩の絶叫が横で聞こえた。
…あれ、俺なにしてんだろう?

どうなってるんだ??なんでまわりが赤い?
…なんで俺、倒れてる??


『長太郎!バカ!なんで…ッ!?』



あぁ…そっか、とっさにname先輩をかばったんだ…。


『長太郎しっかりしてっ!!』
「おい、長太郎?!なんだよこれ!」


宍戸さんの声まで聞こえてきた。
幻聴かな?


いや、うっすらだけど見えてる。
こんなの恥ずかし過ぎだよ。


あー…もう死ぬな、俺。

こんな状況で冷静な自分が気持ちが悪い。
でも、もうどうしようもない。




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