カッコつけて激ダサ




クラブで跡部に声をかけられた。



「おい、宍戸。」
「…?なんだよ?」
「お前、全然いい球打ててねぇじゃねぇか」
「……悪い…」


やっぱ昨日のことか…



「中庭まで走ってこい」
「は?…中庭?グランドじゃなくて?」
「文句あんのか?あーん?」
「いや……」



今、文句言える立場じゃねぇから。






跡部に言われた通り、中庭まで走って行くと
そこにはnameがいた。

でもname一人じゃなかった。

知らねぇ男も一緒だ。





「name、俺とつき合えよ」
『イヤだって何回も言ったでしょ?!』
「そう見えないけどなぁ?」



そう言って男はnameの腕を壁に押し付けた。




『やっ離してっ!』
「黙っとけって」
『いやっ!離してってば』



「おい!離せよ!」






……はぁもう俺何やってんだよ。


ほっとけばいいのにな…。

でもやっぱり無理なんだよ。お前のこと好きだ。

諦めるなんて最初から無理な話だったんだな。









「お前なんだよ?!」
「あ?お前こそなんだよ…人の女に手出すんじゃねぇよ!!」
『……宍戸』



男はすぐにどこかへ行った。




『ぇと…あの……宍戸どういうこと…ですか?』
「………好きだ。」
『ぇっ…?』
「好きなんだよ…お前が」
『でも…昨日は……』
「あれはびっくりして嘘言っちまったんだよ…」
『え…うそ…じゃあ両思い…なの?』
「………おう」



あぁもう恥ずかしいなっ!!!

nameは泣いてた。
また泣かしちまったよ…



抱きしめたnameは
思っていたよりも細くて小さくてびっくりした。


……大事にするから。もう泣かせねぇから。



「俺の女になってくれるか?」
『ふふ、はい、お願いします。』



































◇◆おまけ



「跡部。」
「あーん、なんだ?忍足。」
「宍戸をnameちゃんのとこに行かせたんやろ?」
「…うるせーよ。」
「はは、図星かいな」
「まったく手のかかる野郎だぜ…。」
「何、部長ぶってんねーん」
「…忍足お前、グランド100周してこい。」
「え?!ちょっ冗談やって!」
「うるせぇ…さっさと走ってこい。」
「堪忍やってー!跡部!!待ってぇな!うそ、うそですって!跡部ぇ…っ」





∵あとがき
 宍戸がレギュラー落ちしたのって1年じゃないじゃん。
 まず、1年の夏にレギュラー落ちとかするわけないですよね?
 入ってすぐですし、まだレギュラーに自体なってないのに
 落ちるわけでないじゃないですか。

 あははははは…

 すみません。今回は細かいところには
 目をつぶっててやってください…。

 執筆 2012.03.25
 修正 2014.03.20





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