カッコつけて激ダサ





◇◆放課後




『ごめん、待った?』
「いや、大丈夫だぜ。」



…別に大丈夫だけどよ、

ちょっと待ったなんてレベルじゃないぞ。
最終下校、30分も過ぎてるっつーの!!

校舎の中で何してたんだよ?!


『ごめんね……友達に最終相談してたんだ』
「……?そうか。」



何の相談だよ…?別になんでもいいけどよ



『何の相談か聞かれるとおもったんだけどなー』



あぁ、前はな……

nameのことは何でもかんでも聞いてたからな。



「あぁまあ……」
『あのね、恋の相談してたんだよ』
「そうか……」



やっぱキツイな、そういう話聞くのは。

クソッ……激ダサだぜ。全然振りきれてねぇ。




『私、宍戸が好きなの…』
「そうか……ん?…ぇ?!」
『だから、宍戸のこと好きなんだってばっ』




おいおい……嘘だろ?!


nameは跡部のことが好きだったはず……。
いや、そんなことはどうでもいい…


だけど俺はもう諦めたんだ、テニスが大切だったはず。






「悪ぃ……」
『…ぇ?』
「俺はテニスがあるから。そういうのは…ごめん」
『え、あ…そうだよね!全国大会前に迷惑だよね、こんなの…』



nameの目から涙が溢れてきていた。


『ごめんね…? じゃあ…』


そういって走って行った。






「……何やってんだ、俺…」




自分に嘘ついて、好きな女泣かせて…

それが分かってるくせに追いかける勇気もない。

最悪だな………。ダサすぎ…






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