宣戦布告といきますか





最近、侑士に彼女ができた。名前はfriend nameちゃん。

侑士はその子がずっと好きで俺も
よく相談に乗ったりしてた。



今では

「岳人もはよ彼女できたらえぇな。」


なんて言ってくる。


うっせぇ。余計なお世話だ。
まず、俺には好きな人自体いないっての。



friend nameちゃんといっつも一緒にいる子。


nameの印象はそんな感じだった。




































ある日、不自然に5・6人女子が体育館の裏に入って行くのを見た。
その中にfriend nameちゃんがいたから嫌な予感がした。


だってよ、friend nameちゃんっていつも静かで、
侑士に会うとほっぺが少しポッと赤くなるような子だぜ?

それなのに一緒にいた女子は見るからに気の強そうな奴…


体育館の裏に行くと、予想が的中……。
ほら、あの…よくあるじゃん…侑士の親衛隊がさ。




「ちょっとアンタ忍足くんとつき合ってるんだって?」
「……え、はい」
「調子のんじゃねぇよっ」


やべぇな、これ。
侑士を呼んできたほうがいいかな?


最初は、口で罵倒しているだけだった。

でも殴ったりし始めて本気で危ないと思った。


…その時




『ちょっとななに何やってんのよっ!』


nameだった。



「は?何?アンタは関係ないでしょ!」



『friend nameとあなたも関係ないと思うけど?』
「関係ある。私はコイツよりもずっと前から忍足くんが好きだったのよ?!」
『知らないわよ…!そんなこと』
「こんな地味な子のどこがいいんだか」
『何それ、ただのひがみじゃん。』



name口、強……。



『あなたらが忍足のこと好きになろうが、嫉妬しようがどうでもいいけどね、friend nameに手出したら許さないから!!』
「なっ…か、勝手にすれば?」



そういって親衛隊は去って行った。



『なな、大丈夫?あんな奴の言うこと気にしなくていいからね?』
「……nameありがとう」
『いいの、いいの。』



そうしてnameはfriend nameちゃんの
手をひいて教室に戻って行った。


なんか……、こうなんていうのかな…、
すっげぇ惹かれたんだよな…


震えながらも
友達を守るために胸をはって……


その、凛とした顔が好きになった。



コイツのことは俺が
守ってやりたいって思った。





[←prev][next→]






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -