王様ゲームのその後






『ちくしょーあの変態眼鏡めぇムカつくー!』
「口悪…もう忘れなよ」



今親友のfriend nameにめっちゃグチってます。

あの変態眼鏡ことおしたりゆうしについて。



『信じられない!!バカにしてるの?!ナメてんの、私を?!』
「(nameのこと好きなんだって)」
『アイツのドリンクも振った炭酸にしてやる!!』
「何の話だよ」




あれからなんか私、変。


忍足と話しにくいし、
まともに顔見れないし、呼吸しにくくなるし…

あ、分かった。忍足恐怖症だ。
それか忍足アレルギー。


なら、これから近寄らないほうが賢明よね。


『よし、忍足には近づかないようにする!』
「は?どういう思考回路してるんだ、nameは。てか炭酸どうなった?!」
『炭酸は跡部だけでいいや』
「???」



「なんで俺に近づかへんの?」





……ゲ。アレルギー源…。


『それは殺意が芽生えるからです♪』
「……殺意て」



あぁもう気持ち悪い。近寄るな。死ぬ。
思い出しただけでも鳥肌が立つ。




「そんなあからさまに嫌な顔せんといてぇな」
『うるさい黙れ去れ散れ』



早く〜♪出ていけ〜♪
そして永遠に〜♪
さようならしよ〜ぜ〜♪

やば。一曲できた。




「つれへんなぁ。」
『けっ。』



しつこいな?!お前は!!
早く教室から出ていけ。部活に行け。速やかに。



「ゆうし〜!部活行こうぜ!」



The救世主☆岳人!
神よ、感謝します。



『ほら、早く行け行け』



そういって私は手の甲でヒョイヒョイとした。



「岳人〜俺フラれてもたわ〜慰めてぇな〜」
「何言ってんだよ…もう置いて行くぜ」




置いていかないで、回収してくださ〜い。



やっと変態は部活に行った。




「name…」
『何?』
「nameってツンデレ?」


…………は?



「だって絶対アンタ、忍足好きじゃん。」
『はあっ?!』



いやあぁぁああぁあぁぁ
冗談でもいやあぁぁあ!!




「だってこの前、忍足と話しにくいし、まともに顔見れないし、呼吸しにくくなるって言ってたじゃん。」
『言ったけど…』
「話しにくいのも顔見れないのも呼吸しにくくなるしのも意識してるからでしょ」



えぇ?!



「典型的な恋ですよ…」



えぇぇ??!



「一つ予想してあげる」
『??』
「もしこれから忍足と女の子が仲良くしてたらnameは今よりもっと呼吸しにくくなるよ」


え、なんで?
意味分かんないよー!


そんなひどいアレルギー?!



「俗に言うヤキモチ……」
『なんでfriend nameってそんなこと分かるの??』
「恋愛経験豊富だから♪」



内科知識豊富ではなくて?

私がツンデレ?
忍足を好き?ヤキモチ?


ありえない。3つとも。



ビコーズ ヒー イズ ヘンタイ
(because he is 変態)
彼は変態だからです。



大事なことなので
3パターンでいいました。


『friend nameの予想が外れることを祈ってるよ』
「ふふ、それはどうかな?」







絶対好きなわけない!!

























……のはずだったのに
ななに忍足のことを言われてから
本当に呼吸がしにくくなってきてしまったι

なんで??!
まさか私のタイプって変態なの??!

いやいや認めないよ!?


ないないない。
まず、忍足はない。


それなら岳人の方がまだ全然好き。
あ、そうだ。岳人を好きってことにしよう。

なんかこれ岳人に失礼……。



……好き、なのかなぁ…??




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