甘酸っぱい都市伝説
班長会議なうです。
今私のクラスの班長6人が集まって、班長会議をしている。
班長会議といっても席替えをするから
その班(と席)を決めているだけなんだけどね。
私は今回班長。
ちなみに生まれて14年間班長なんかしたことない。
今回だってなるつもりはさらさらなかった。
でもね、アレですよ…推薦って怖いよね。
みんなの投票に逆らえなくて現在の班長会議に至るわけです…。
班長は私とななと跡部と忍足と優と純。
美少女の優と美男子の純は学年公認のLove×2カップル。
ていうか私はななの班になりたかったのに…。
班長同士じゃ同じ班になれないじゃん。
「ほな、はよ始めよか。」
「私 長谷川もらっていー?」
「んじゃ俺、田村もらう。」
みんな次々とメンバーをとっていく。
私も負けてらんないよっ!
…そういえば岳人が"俺をとってくれよ!"って言ってたな。
よし、岳人もらいっ。
『私っ…「岳人もらうで?」
えぇ……!
忍足がとっちゃったぁ!?
『ちょっと待って!私も岳人ほしい!!』
「…ぇ?」
忍足がこっち向いた。
っていうか凝視…。
………/////。
恥ずかしいなっ//ガン見しないでよ!
ヤバいよ絶対今、顔赤い。
「……ええよ、あげるわ。」
そういって向日と書いを紙を私にくれた。
『あ、ありがと…』
心臓止まるかと思ったー!
「name、顔赤すぎね。」
ななに小声で笑われた…。
だだだ、だって忍足のこと好きなんだもん…。
好きな人にガン見されたら誰だって照れるよ。
「あーん?お前、岳人しかとってねぇじゃねぇか…」
『え…。え?!』
周りを見るともうみんな自分の班がほぼ出来上がっていた。
『えー?!早くない?!ちょっと待ってよ〜』
「ボーッとしてるほうが悪いんだよーだ」
う゛……。だって忍足がぁあぁ!!
「そんなに岳人がとれて嬉しいんかいな…。」
『え?あ、うん』
別にそんなに欲しかったわけじゃないけど…
「ほらname!ミカとまこも、もらっときな!」
『…ありがと、なな』
……そんなこんなでなんとか班が決まった。
何より嬉しかったのは、席順で前がなな、
通路あけて隣が忍足になったこと!!
授業に集中できるかな?ふふ、やったー!!
◇◆
会議が終わったあとすぐにテニス部に走った。
岳人に席順報告と言いつつ忍足を見に行く。
『岳人ーっ!!席、隣にしたよーっ!』
「おぅ、サンキュー!ていうかもう跡部に聞いて知ってるけどな!」
『あ、そうなんだー』
すると、岳人がいきなり近付いて小声になった。
「ところでよ、お前侑士と通路はさんで横なんだろ?」
『うん!』
「おいおい、仲良くなるチャンスじゃねぇか!」
『なっ///』
「頑張れよ?!」
『分かってるよっ!』
「おーい!岳人!練習始まんでー!」
「nameの愛しの彼が呼んでるから行ってくる!」
『ちょっと!///』
岳人は楽しそうに跳ねながら忍足のとこへ走っていった。
アイツ絶対私をからかって遊んでるな…
むかつく。
でも忍足とのこと一番協力してくれてるのも岳人だからな。
むかつく半分、感謝も半分。
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