話し合いは終わり、俺は村への
帰り道を重たい足取りで進んだ。
家に入ると、全員が
大きな机を囲んで座っていた。
どうすればいい。
コイツらにはなんて話せばいい…。
まさかこんなことになるなんて
誰が想像できたのだろうか。
『おかえり、弦一郎。お話どうだった?』
「ぼうやは、無事だったかい?」
「誰が犯人か分かったのかよぃ?」
言えない、口が裂けてもあんなこと。
━いいか、真田。お前の村に最低は2人、人狼がいることは確かだ。俺様の部屋からお前の部屋が見える。昨日の夜、お前が精神統一のため刀を振っていたのを俺は見ている。だからお前が人狼ではないのも確かだ。信頼できるのはお前しかいないから、お前にこの話をしておく。━
立海以外の村が、急いで出ていく中、
跡部がこっそり俺のところへ来て
小さな声でそう話しかけてきた。
━村を全滅させたくなかったら、酷だがこの方法しかない。━
『弦一郎?』
でももうこうなったら言うしかない。
「犯人は………」
「分かったんですか?!」
「………」
「大丈夫か、顔色が悪いぞ、弦一郎?」
何かが崩れていくような気がした。
「犯人は、この中の誰か…立海村の人間だ」