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- ナノ -
玉狛支部にて烏丸君、小南ちゃんと。


「あんたたちってなーんか似てるわよね、もしかして血のつながりがあったりして!!」

「あれ、知りませんでしたか、俺たち実は姉弟なんですよ」

烏丸が爆弾を落とした。
当然のことに小南ちゃんは自分から言ったものの、驚きに目を見開いている。

「……えっ!?」

……ん?私と烏丸は姉弟だったけ、と首をかしげて考える。
その一人である私も内心驚きでいっぱいだった。

……ん、なるほど。烏丸の視線を受け取った私は、
真意を確かめるためにキョロキョロと私と烏丸の顔を見ている小南ちゃんに向けてサッと手を上げる。

「姉です」
「弟です」

さりげなく私の横に来ていた烏丸も、私と同じように片手をあげてそう答える。
……ふむ、やはりこれが正解だったようだ。
一人勝手に正解だった、と喜んでいると興奮したような小南ちゃんの声が聞こえてきた。

「あ、あんたたち兄弟だったの!?だからそんないつも二人そろって真顔だったのね!!」

これで納得だわー!!と一人合点がいったようにしている小南ちゃんを見て、ほほうと内心関心する。
烏丸グッジョブ、とに親指を立てて意思疎通を図る。
するとそれを見た烏丸がうなずきながら同じようにグッジョブ、と返してくれたので次は、と小南ちゃんに向き直る。
(この時お互い真顔だったのは言うまでもない)


「いや、嘘です」
「……え?」

先に口を開いたのは烏丸で、この状況になれているらしく、冷静に、しかし確実に小南ちゃんにとっては爆弾をまた落とした。
案の定、ピタリと先ほどまでの興奮……なのかはしらないが、動きが一切止まり、呆然としている。


ふむ、ここは私もいった方がいいものか、と思い私も口を開く。

「うん、嘘です」
ごめんね小南ちゃん、そう続けて言ってから数秒後、


「……はぁぁぁぁぁあああ!?!?」

ようやくそれが嘘だと頭が認識したらしく、騙したわねー!!と、小南ちゃんのかわいいお怒りをもらった。



(あと空さん悩んでましたよね、騙されやすいんすか?)
(いや、もしかしたらということもあるかと思って)
(……そっすかね?)
(私の祖父母のこれまた叔父のその母方の夫の曽祖父の妹の……)
(……あり得なくもないっすね)