選んで。



このまま俺とただの双子になるか、それとも俺の、恋人になるか。フィフティーフィフティーだよ、さあ。



なんでなにも言ってくれないの。
仕方ないなあ、もう。悠太は優柔不断なんだから。



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優柔不断なのではなく、どうこうしたいという意志がないのだ。
なんて反論してみたところで虚しさを煽るだけと知っているから、悠太はこめかみのあたりをひたすら押さえることに徹してやり過ごす。もう少し待てばCMも終わって、祐希お気に入りのアニメが始まることだし、そうなればこんな突拍子もない質問をしたことも、綺麗さっぱり忘れてくれるだろう。

祐希はしばらくおとなしく俺の様子を観察していたが、ついにしびれをきらし、カウントダウンを始めた。

「いくよ悠太、いー―ち、にー―い…」

さて、どうしたものか―



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