私は血だまりの中にいる。
私たちは深い、深い、愛を求めて。
たとえば、深海を泳ぐ魚のように。
光? 音?
そんなもの必要ないわ。
それすら、私たちの邪魔になるだけ。
私たちは、深海魚。
海面にいても、他の生物が煩わしく感じる。
そう思う位であれば。
一緒に、深いところまで行きましょう。
私は貴方に光を与える事すら許さない。
貴方も、私にそう言って、
心には愛を。
手には鋭利な物を。
私に与えた。
それから私たちは海底で二人きり。
邪魔はさせないわ。たとえ、それが誰だとしても。
たとえば、深海を泳ぐ魚のように。
乱馬と私は永遠に二人きり。
『死』という世界で。
ずっと――…。
end