She Side








パコンパコン

バコンバコン

ジュベシジュベシ

パパンパパン

ジュゴンジュゴン






効果音が途中から笑えないものになってきているんだけど、なんなのだろうか。

いや、聞きたくないから、答えて欲しくはないのだけれども




「はあ……」


見渡す限り女女女、女子女子女子女子教師女子女子女子女子女子女子女子女子女子女子女子


凄いわね

下手なアイドルよりもモテてるっていうか、学園にいる女の子全てきてるんじゃないのだろうかと言いたくなるぐらいの群衆だった


「出たくても出られない、帰りたくとも帰れない。無理、無理無理無理無理。この中に帰るだなんて頭がおかしいって言われるのと同じだわ」


出てきたところを彼女達にボッコボコにされそう。
いや、下手したらボッコボコにされるのよりも凄いことになりそうだ、嫌すぎる。


「……はあ」


二度目のため息をつくと、たぶん彼女達(群衆)から見えないだろうが、背を丸くした。

声がすると何故だかこうしてここにいることがバレているような気がして、嫌な気分になる。


というか、なんで私がこんな所に来ているのかしら、どうしてこんなテニスボールかわからない高速ていったり来たりしている物を見ているのかしら。




「宿題しよう」



考えても仕方ないわよね。
それよりも、明日のことを考えてみよう。

明日というか宿題のことというか。

なにぶん四年間も勉学を怠ってきた身の私故に、先生方も容赦はしてくれるが、それでいたとしても間に合わないものは間に合わない、追い付けないことは追い付けない。




「倫理学、ルター辺りで止まっているわよね、私の知識は」



信仰されるものは救われる。キリスト教のなんちゃらほい。

もう思い出せないぐらい昔に習ったことなのだけど、どうしても心から抜けない。

たぶん、昔に神様なんていないって知っているからなのだと思うのだけど、わからないものだ



昔からだけど






先を見るとみんな辛そうだけど、生き生きしていた。




「あ、雨降ってるわね」


嘘だけど















  
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