ワタクシは悪くないと、神様に祈った女をみた。
私はその女の後ろで神様に笑いかける
いいや、違うよね、私は無神信者だよ。神様なんて存在しないって本気で思っている。
――じゃあ、なんで
私は彼女の後ろにいるんだろう、何故神を見ているのだろう。
分からない、分かれない。
やっぱり、自分のことがさっぱりだ。
「ねぇ、神様。どう?この子助かると思う?」
神様は彼女を見ずに私をじっと見る。
まるで、私のせいだというように。
まるで、自分のせいじゃないというように
なんて傲慢な神様なのだろうか。
君のせいだろ?
君が助けなかったから、だろう?
私のせいにするのはやめて欲しいね
君のせいなんだからさ
神様は私を見て、小さな声で囁くように、声をあげる。
ああ、そうだ。
じゃあ、私は君の醜い傲慢なその自虐心と虚構心を捻り潰してあげよう
灰に帰すまで、ね
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