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  真田に騙されたことを嘆いてみた






「そういえばさー」

「おう?」

「真田が仁王に化けてたって本当?」

「マジらしいぜぃ」

「なにそれ超うける」

「先輩、顔が凄いことなってますよ」

「うっさい切原、つかなに、私の預かりしれぬところで真田が仁王に化けいるってどういうことよ」

「お前怒ってんの」

「は?なんで」

「いやだから顔顔」

「切原は黙れ」

「いつも思うんッスけど、先輩酷すぎじゃ!」

「で、どういうこと丸井」

「おま、マジ怒ってんな、機嫌なおせって、ほら昆虫ゼリーやるから」

「私はカブトムシじゃないというかお前ざけてるだろ楽しんでるだろ私が怒っている状況をつうかなんでそんなの持ってんだよばかあほ!」

「いつもの低姿勢運航はどうしたんスか先輩」

「つうか最後のは悪口じゃねぇか!ばかっていうほうがばかなんだよぃ」

「うわ、丸井先輩のった」

「はあ?ばかって返したほうがばかだし、っていうか切原、私は幸村様と柳以外に低姿勢運航をしたことはないっての!」

「それはそれでどうなんッスかね……」


「はあ?!!ばかっていったことに腹を立ててかえしたやつのほうがもっとばかだし!」

「丸井先輩!なにやってるんですか丸井先輩!つうかいい加減二人とも子供じゃないんだからやめて下さいよっ」


「うるさい」

「黙れ切原」

「…………」

「前から思ってたけどよぃお前食いすぎじゃねぇ?太っただろぃ」

「私も前から思ってたけど丸井って太ったでしょ、なんかでぶーんてしてる」

「太ってたほうが可愛くね?俺のキャラ的にこんぐらいがちょうどいいんだよ」

「私だって女の子はふくよかなほうが可愛いから少し太っただけだし、べつに食べ過ぎじゃないし」

「俺だって!」

「私だって!」





「どうしてこんな反省会みたいな展開になっているんですか、あの二人は」

「さあ?なんか真田ふくぶちょーの話ししてたはずなんスけど、趣旨が変わっちゃて」

「ああ、あの仁王との入れ替えですか。そういえば幸村君に言われるまで私も気がつきませんでしたよ」

「あ、ですよねー。むしろ幸村ぶちょーだけが見分けついたんじゃないかつう感じッスよね」

「あの二人別に似ているわけではないんですがね」

「つうか性格的にも真逆ッスよね、あんなこと真田ふくぶちょーがするなんて思わなかったッス」


「それほど彼女のことが心配だったんでしょう、まあ真田君はああ見えてシャイなので彼女に心配されているとは気付かせないように騙していたようですが」

「だからって仁王先輩つかうなんてなー」

「あれでいて、なかなかに仁王のことを評価していますからね、真田君は。とはいえ、仁王君と真田君に近かった二人はかなりダメージをおっているようですが」





「私さ、なんかこうもやもやすんだよね」

「俺も」

「騙された!って感じ」

「分かる分かる」

「こっちも騙してやろうって気になる」

「それはない」

「ノリが悪い!」

「ノリがよくても考えものだろぃ」

「つうかなんか悔しい!私さ、何年真田の幼馴染みやってると思う?それで見抜けないとか、恥ずかしい」

「俺も何年仁王と同じクラスだと」

「一年だけじゃん」

「ノリわりー」

「悪くて結構、つうかノリがよくてどうする」


「でもやっぱりなんかもやもやすんよな」

「あ、いいところにねるねるねーるねがある、作んない?」

「おう、作る作る!」





「またあの二人太るな」

「今日も立海は平和ですね」












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