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現代社会の闇を考えてみた
「そやさー」
「どこの地方の人間だ、貴様は。日本語もちゃんと使えなくなったのか。それでよく日本にいられるな?日本人としての威厳はなくなったのか?」
「あのね、あのね、仁王。柳がマジでこの頃私に鬼畜」
「しょうがなかよー。参謀、痛いの苦手じゃけんのう」
「え、なに、柳予防注射で不機嫌なの?」
「なにをいっている死にたいのかこの柳蓮二がそんな子供のようなことぐらいで不機嫌になるわけがないだろう口を黙らせるぞ口にテープを張り付けるぞ」
「なにこれ怖い」
「さんぼー。落ち着きなっせ、よしよし」
「…うぅ。予防注射なんて、嫌いだっ」
「おーよく頑張った。いいこ、いいこ」
「あれ、なんか疎外感が否めない。というかなにこれ、胸が痛い。これがギャップとかいうやつなのかな。柳に切原がなついたわけだ」
「痛いの痛いの飛んでいけーなり」
「やべえ。こいつら、なんかやべえ!」
「で」
「で?」
「で?」
「なんだったんだ」
「えーと、なにが」
「すまない仁王、真田を呼んでくるからこいつに筋肉バスターをかけておいてくれ」
「ごめん!謝るから!ごめんなさい!土下座します!!」
「は?土下座ぐらい当たり前だろう?」
「(やばい、ヤバいギャップのせいで苛立たない!)すいませんでした!」
「で、なんなんじゃ?」
「いや、ほら。柳生のこと」
「柳生?」
「やぎゅー?」
「今の中学生って自主性がないというか、個性がなくて控えめってテレビで放送があってさ」
「あー。そういうんあったなあ」
「立海ではあり得ないことではあるがな」
「で、そんななか柳生の特技って」
「……挙手…じゃったな」
「特技ではなかったような気がするがな」
「実は柳生て、めちゃくちゃすごい人間なんじゃない…?」
「それもそうじゃな…、やぎゅー、優等生じゃけん」
「私もあんぐらい手を挙げたら、テストの点数上がらないかな」
「テストの点数って手を挙げたぐらいでかわらんとじゃなかったか…?」
「テストはテスト、授業は授業だからな」
「むうー」
「ああ、そういえば知っているか?柳生がよく手を上げる理由は挙手をした後に先生にものを聞きにいくと評価が上がるかららしいぞ」
………うわあ、打算的。
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