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  ×××





「よし、話を戻そうよ。次は何処に行けばいいの?」

「ハッ、そんなことも知らないのか。流石は偏差値三十下の広瀬だな」

「国外に逃げても偏見の目でみられるようなことさせてあげようか……?」


というかみんなそろって何故に私の偏差値を知っているの。
プライバシーの問題だよ! それ。


「職員室だ」

「ちょっと待って、今更ながら柳のスルースキルについては最早言明したいけどさ、職員室……?この時間に空いてるわけないじゃん。日曜日だよ、今日」

「うん?なに言ってんスか、先輩。日曜日でも先公は来てますよ、じゃなきゃ俺たち学校にすら入れてませんって」

「あっ、それもそうか。じゃあ、行けるのかな」


つうか、先公って古い名前使うんだ、切原は


「いや、職員室は開いていないぞ、学校は生徒会権限で開けて貰ったに過ぎないからな」

「…………」

えー
なにそれ
生徒会どんだけ力あるんだよ、この学校。


「って、それじゃあ、入れないじゃないんですか。柳さん」

「それは大丈夫だ。仁王を行かせたからな」

「……? 仁王先輩?」

………
……………
…………………

「まさか、ピッキング、?」


柳に向かっておそるおそる言うとかなり良い笑顔で「ああ」と返された。

えー
えーえー!?

いや、確かに仁王にしか出来なさそうだけれでもさ!

それって犯罪じゃん!


「大丈夫だ、仁王なら出来るさ」

「いやいや、出来ない出来るとかも問題じゃないってば、露見したらそれヤバいんじゃないの?」

「だから、喋るなよ」




柳はもっといい笑顔で笑った











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