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×××
「でワカ……ごめん、切原、ここで何してんの?」
「次ワカメ言ったら殺す! ……部長に広瀬先輩を音楽室へ案内しろって言われてるんっスよ」
「はっ、なんで切原に音楽室まで案内してもらわなくちゃいけないんだ」
「広瀬先輩? 右の頬を撃つんで、左の頬も差し出して下さいよ」
「何故、キリスト教の教えを切原が知っている!」
「オレが苦手なんは英語だけっスよ! 先輩と一緒にしないで下さい」
「人はそれを偏見という」
「こないだ幸村部長に頼って宿題忘れたの誰っスか」
「そんな昔のことはわすれましたー!」
「病気じゃないっスか」
「むきいー!」
年下相手にキレてしまった
真田がみたらなんと言われるか、考えるだけでも恐ろしい。
「あ、ここっスね。音楽室」
ガラガラと開けてみると、中には白いアイツがいた。
「今度は仁王がお待ち、ってなにこれ、仲間集めゲーム?」
「お、仁王先輩お疲れ様っス」
「私への態度とかなり違うんだけど、切原」
「先輩っスからね」
「ほほう、そう、切原には礼儀を幸村部長に習ってもらうとしよう」
「!! そ、そそれは勘弁!」
「なんじゃ、赤也。お前さん頼りないのう」
「仁王先輩だって、幸村部長に礼儀教え込まれるのいやっしょ?!」
「俺はそんなドジは踏まんからのう」
「あれ、あれ、なんか嫌な感じ」
「落とし穴にも落ちんしのう」
「……ちょっと待って、マジで落とし穴あるの?!」
「どうじゃったかのう」
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