(2/11)
そんなこんなで私は日曜日、学校に来ていた
こっえぇ、なんかありそうでマジこぇ
幸村部長、なんかしてそうだ
ぜってえ、落とし穴とか作ってそうだ
なんたって鬼だしな、あの人
部活で切原が怒られているところ見ると命、絞り取られるような気になるし
ゲームで表すと幸村のステータスはこんなんだろう
THE,魔王幸村
レベル：200
……誰も勝てる気がしない。
ちなみに切原をゲーム感覚で表すと
THE,ワカメ切原
レベル：30
となる。
レベル差が六倍はあるため絶対に勝てない切原。
部長は越えられないのであった
というか幸村、学校に来てとは言ってたけど、どこにこいっていってないじゃん。
どこに行けばいいんだよ
と思っていると校門にTHEワカメ切原がいた
目が腫れている。
「殴れたか！」
「会って第一声がそれっスか！？」
「うん！ で！？ 殴れたの！？」
「なんであんたそんなに嬉しそうなんっスか！？」
「だってそんなことやる奴にお礼を……げふんげふん、お礼参りに行かなくちゃいけないじゃんか」
「オレはそれをどう取ればいいんですかね！？」
「嬉しさのあまり泣き出したくなるようなリアクションを取ればいいと思うよ」
「理不尽だー！」
「世の中、理不尽なことばっかだよ、少年」
「なんか格好よくいわれてしまったー！」
「ワカメー！」
「誰がワカメだこら死なすぞ」
「ごめん」
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