ひなたぼっこ | ナノ


▽ 名札の意味

学園長の庵を出て、山本シナ先生に連れられてくの一の長屋に来た(もしかしてこっち来るの初めてかも)。新しい事務員用の忍装束を用意してくださったということだ。ある一室に入ると、そこにはユキちゃん、トモミちゃん、オシゲちゃんが。


「じゃあ後はよろしくね」
「「「はーい!」」」


そう言うと山本シナ先生は部屋を出ていった。どうやらこの三人がここを任されたようだ。サイズはわたし達と同じくらいですよね、とユキちゃんに手渡された忍装束に着替える。は、初めてだから着方わからないよ!と言ったら三人はわかりやすく教えてくれた(ホントごめん…)。


「ん…、こんなもん?」
「そうね!サイズもちょうどいいんじゃないかしら?」
「うん。よかったわ、予備が役に立って」
「えりかさんよく似合ってましゅ!」
「そう?ありがとう」


三人の話によると、事務員用の忍装束は大きめのしかなかったから、暫くの間はくの一の忍装束で過ごすことになったらしい。ぴ、ぴんく…。


「あ、これを忘れちゃいけましぇんよね」
「名札?」


オシゲちゃんに「事務員」と書いてある名札を付けてもらった。今まで着てた着物にはなかったから、なんか新鮮。それに、ようやく一員になれた気がしてにやけた。


「えりかさん?」
「どうしたんですか?」
「ふふ、ううん、何でもないの」
「えりかしゃん嬉しそうでしゅ」
「あれ、ばれた?」
「やっぱりー!」
「へへ、じゃあこのままCPについて語り合わない?」
「「「賛成ー!!!」」」


何でそうなったのかわからないけど、このテンションで深夜まで語り合ってしまった。


名札の意味


(#name_1#さん、すっごい笑顔ね)
(うん。よかったわ、私えりかさんの笑顔好きなのよ)
(私も)
(私もでしゅー!)

(みんなして何を話してるの?)
(((何でもありませーん)))
(えー?)



ガールズトーク(?)もいいもんだ。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐
女の子達と絡ませたかっただけ。ようやく忍装束を着れました。
091019→100120

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