ひかげぼっこ | ナノ


▽ 彼女ノ独白


やったやったやった!!遂に念願のトリップができたわ!!しかも今ハマってる落乱の世界だし、何より逆ハー!毎日寝る前に祈り続けた甲斐があった。起きたら神様がトリップさせてやる、とか言うから迷わず特典と行き先を答えたの。何か条件があるとか言ってた気がするけど忘れちゃった。どうせそうたいしたことないよね。それで光に包まれたと思ったら空から落ちてるんだもん、びっくりしちゃった。

でも私を受け止めてくれた人を見て核心したわ、落乱の世界に来たんだって。だって私を受け止めてくれたのはあの土井先生だったんだもの!案外呆気なく事務員になることが決まって、そしたらいつの間にか私の噂が広まってた。天女様だって。私にぴったりじゃない!六年生はすぐ私に付きっ切りになったし、タカ丸も三木ヱ門も私の虜!

でもなぜか五年生と綾部と滝夜叉丸は私に近寄ってこなかった。何で?私の本命は久々知兵助なのに!!まだちゃんと話せてないなんて…。それにあの女は何?事務員とか、あんなのいなかった筈なのに。下級生はどうでもいいけど五年生はあの女といつも話してて、意味わかんない。私は愛される存在なのに!

あ、そうかわかった。あの女が何か使って騙してるんだ。ふふ、それなら私が解放してあげなくちゃ。あの女より私の方がいい女だって教えてあげるの。


「茉美さん」
「仙蔵くん!どうしたの?」
「いえ、旨いと評判の甘味屋で団子を買ってきたので一緒にお茶でもどうかと思いまして」
「わあっ!じゃあ皆も誘おう!」


ね、私の虜なのよ。

101102
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