■ 最後のお話。



結局、名前は塾の先生として就職した。

『オイ!バカ涼太!!どういうことだ!!アホ!!おたんこなす!!クソ!!ハゲ!!シネ!!』

「酷い!というか死ねって…!?」

黄瀬を蹴り飛ばし黒子を睨む。

『黒子くんも馬鹿にしてるのか!?』

「してませんよ。むしろ名前さんの為に彼らを連れて来たんです」

生徒は十人十色ですから、と黒子がやつれた顔をする。

『実践とか言いつつテスト前になだれ込んだだけだろ!!』

「すまないが、ここを教えてほしいのだよ」

『テメェも何馴染んでやがる!!』

「お姉様、僕もここを教えてほしいんだが」

赤司スマイルにビビりつつ解説する。青峰が名前の胸を見てナイス!!だとか紫原がお菓子ー!とねだるが名前は頭を叩くだけ。

『テメェら出てけ!!』

「名前さん、孕みましたか?」

腕に巻き付く黒子を振り払う。

『知るかボケ!!』

「あああああっ!!姉ちゃんを襲ったんスね!?黒子っちぃいい…」

「はい。襲いました(初対面でキスしちゃったんですけどね)」

実はもっと前から名前は黒子に狙われていたことになる。

「口紅食べるような魔神っスもんね…」

『口紅食べる魔神!?』

名前が黒子を見る。黒子はニコニコとしているため真意は分からないが妙に怖い。

「失礼ですねぇ」

黒子が名前の唇を舐めた。

『…!?』

「イヤアアアアァァァア!!ねぇぇぇええちゃあああああん!!」

「ウッセ」

パンッと青峰に平手打ちをくらい黄瀬は床にヘニャリと潰れた。






その日から、半年くらいして名前は病院に行くと見事に身篭っていた名前。
黄瀬や親にはまだ内緒。
ギリギリまで隠すつもりだ。全中の後、黒子っちが消えたとビィビィなく黄瀬は名前がこっそり黒子と会っているなんて知りもしない。

ここから先は未来の話。
どうなるかなんで誰も知らない。






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