■ ツンデレのツンツン
『テツヤ!早く帰るよ!』
部活終了後、男子更衣室に突如現れた黒子の彼女に一同が唖然とする。
赤司がいないのがせめてもの救いだ。
「ちょ…、名前さん!?」
ブレザーのボタンを止めかけたまま、黒子は腕を引っ張られる。何とかスクールバックを掴み更衣室を出た。
何かしただろうか?心当たりは、はっきり言うと無い。
「名前さん…?あの」
『黙ってて』
腕をギュッと握っている手が震えていた。
「……………」
今日のツンツンは一段と凄い。
『テツヤ、ばか。きらい』
「…。ありがとうございます」
『………………』
一体何があったのだろうか。
名前は泣きそうな顔で歩いている。
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