■ スキンシップでは無いです

※変態黒子




 最近名前は黒子を避けている。それは告白をされてフッたとか、そんな重い話とかそういう訳ではないが、とにかく避けなければならない。

 さもなくば、セクハラをされる。

 ご存知だろうか。セクシャルハラスメントを略してセクハラ。
 近年社会問題にもなっている、あのセクハラだ。
 それをあの大人しそうな黒子がセクハラなんて信じられるだろうか。
 あの丁寧語を普段から使っている文学少年でバスケ少年の黒子がだ。
 最初はただのスキンシップかと思っていた。しかし本人は淡々とした口調でこう言った。

「え、スキンシップ…ですか?でもあれはボクの下心の表れです。つまりセクハラです」

 確かに名前に言ったのだ。
 ただいま女子トイレに避難中だが、さきほど4時間目のチャイムが聞こえた。
 黒子を回避しきれても遅刻は決定。
 もはやため息しかでない。


「ため息なんて貴女に似合いません」


 もにゅっと胸を後から掴まれた。

『ぎゃっ!?』

「ボクから逃げようなんて、百年早いですね」

 今日も通常運転。




title…確かに恋だったさま

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