■ homecoming...
『…っ!』
パッと目が覚めて、体がぐわんと落ちる。
「危ないっ!!」
ガシッと抱き留められて、名前はハッとする。ベットから落ちそうになっていたのを黒子に助けられた。
『…しぬかと…』
黒子の匂いがした。あの腐臭とは違う懐かしい匂い。
「大丈夫ですか?」
黒子が心配そうに覗き込む。
『大丈夫。っていうか、助けるなら、あっちの世界で助けろよ。ラスボスと一緒に窓から落ちたよ』
「…何の話ですか」
呆れ顔の黒子にぎゅうっと抱き着く。
『キスしてよ』
「え?本当にどうしたんですか?寝ぼけてます?やけに甘えてきますし」
頭を撫でられ、額にキスをされる。
『本当に怖かったんだからね』
「もう。いつの間にか寝てるし……。怖い夢でも見たんですか?」
『うん』
まったく、と黒子は笑って名前の頬を手で包みキスをした。
***
おまけ。ゲーム機が直ったようです。
「なんか、やけに慣れてません?」
『ガチで戦ったからね』
「え?」
『素手で』
「……………」
『全クリしたらさ「しなくてもキスくらいしてあげますよ」
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