■ だけども

※黒子の妹設定。
※ちょっと下ネタある。


 黒子が部屋に戻ると、名前が絡み付いてきた。

『お帰り、お兄ちゃん』

「ただいま」

 黒子は当たり前といった顔で答える。
 名前は二歳年下の妹で、いわゆる二人はブラコンとシスコンなのだ。
 普通の兄妹ならしないことを普通にしている。

『ねぇ、寂しかったよ。キスして』

「すいません、」

 頭を撫でて、ベットに誘導し頬にキスを落とす。

『口にしてよ』

「そしたら名前、ヘロヘロになっちゃうじゃないですか」

『お兄ちゃんのキスは深いんだもん』

 ディープキスをご所望の妹に黒子はため息をつくと、ベットの隣に座った。

「仕方ないですね」

 名前の頬を両手で包み、最初の戯れを開始する。
 名前の唇を舐めはじめた。ただひたすらに。

『ん…』

 名前が目を閉じると、黒子は唇に唇を吸い付くように重ねた。
 少しずつ角度を変えて、熱くなる名前の頬を、包んでいる手の指で目元や耳の付け根を撫でる。

「名前、口を開けてください」

 低い声が静かに鼓膜に届き、名前は口を少しだけ開けた。
 そして入ってきた黒子の舌。
 名前の舌に絡み付く。

『ふ…、』

 名前の口から垂れた唾液が鎖骨まで流れると、黒子の唇は一旦離れる。
 鎖骨から一気に垂れた唾液を舐めとり、唇に再び行き着く。それが恥ずかしくて、黒子の制服を掴む。
 最後に、また唇を舐めて、小さく触れるだけのキスをする。
 終わってしまったキスに心惜しそうな顔をする名前の体を抱き寄せた。

『あ…、お兄ちゃん…』

 ベットに深く座り、黒子は名前の椅子にのような体制になる。
 後ろからぎゅうっと抱きしめてくる兄の体に、すっぽりおさまる名前は大人しく、身を預けていた。

「名前の胸は相変わらず小さいですね」

『人が悩んでること言わないで』

 黒子の手がモゾリと動き、名前の胸を服の上から触った。

「…あまり大きいと頭が悪そうです。小さすぎても良くないです」

 黒子の語りに名前はため息をついた。黒子曰く、名前の胸は小さすぎらしい。

『すべての乳を愛しなさい』

「僕は美乳派です」

『聞いてる?』

 黒子が名前の肩に顎を乗せた。

「ちなみに赤司くんは微乳派だそうです」

『いらない情報だね』

 名前が口を尖らせると、黒子は耳を食んだ。びっくりして体を強張らせる名前をキツく押さえ込む。

「だから、赤司くんに名前が盗られてしまったら嫌なので、すこし大きくしましょう?」

『はあ?無理に決まってる』

 黒子は胸を撫でていた手を止めた。

「できるんですよ。青峰くんが胸を揉むと大きくなると言っていました」

 巨乳好きの青峰のことだ。嘘は言っていないだろう。
 黒子は無遠慮に名前の胸を揉んだ。

『ヒッ!?』


 ゴッと黒子の腹筋にひじ鉄が入った。

『別にこのままで良いしッ』

 バッと黒子から離れると、頬にキスをして部屋から去っていた。

「あ、名前…」

 かわいい妹のスカートがヒラヒラと揺れるのを見て、太ももに視線がいってしまう黒子はもう、名前に溺愛していることを示していた。

「(…何故ボクらは兄妹なんでしょうね)」

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