■ ひとりで泣いたら許しません

今日もまた名前が来た。昨日は名前が寝てしまい、そのまま黒子の部屋に泊まってしまった。
しかし名前は気にはしていないし、黒子も別に馴れたといわんばかりの雰囲気だ。


今日の名前は昨日と違い、すでに泣いたあとだった。腫れた目を悲しそうな表情で黒子が撫でる。

「瞼、腫れちゃいましたね」

黒子に静かに抱き着き呟いた。

『テツ…、私どうしたら、良いか…、分からないの』

「分からなくていいんじゃないですか?」

『でも…、』


「それに、ひとりで泣いたら許しません」

黒子が名前の言葉を遮り言った。
真剣な眼差しを受け、名前は頷いた。

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