「・・・いきなりすみません」
「・・・ううん。
・・・あの、さ。
なんで、立向居君は私が円堂君が好きなの知ってるの?」
気になったから聞いたけど、言ったのと同時に胸が苦しくなって、みっともなく声が震えたような気がした。
「・・・俺、##NAME1##さんのことずっと見てたんですよ」
「・・・え?
どういうこと?」
「・・・俺、##NAME1##さんのことが好きなんです。
エイリン学園を倒すための修行や世界への挑戦のときとか・・・。
こんな時に言うの卑怯ですよね・・・」
知らなかった・・・。
立向居君が、私のことが好きだなんて・・・。
「・・・あの、ごめんね、立向居君。
あたし立向居君のこと、好きとか考えたことなくて・・・。
その、後輩として見てたから・・・」
「・・・分かりました。
けど、簡単には諦めませんからね。
今までずっと片想いしてきたんですから!
・・・あ、##NAME1##さん。
あまり、無理しないでくださいね。
俺なんかでよければ、その・・・、
話し聞きますから」
「ありがと」
立向居君にこれ以上、心配をかけたくなくて私はいつも通りに笑った。
なのに、立向居君の顔は悲しげに歪んだ。
そして、そのことに気づいた瞬間、立向居君に抱き締められた。
傍にいます。だから・・・
そんなに無理して笑わないでください。
そう耳元で囁かれて、今まで貯めていたモノが溢れでた。