「そりゃあ失礼しやした。確かにあんたは強いみたいでさァ」
「そりゃどうも。沖田隊長も、私になめてかかったわりには強いですね。大抵の輩は始めの一発で片付きます」




ぴりぴりと張りつめた緊張感の中で、全神経を沖田隊長に集中させる。




私の欠点は持久力。


普通の人に劣っていない自信はあるけど、いくらなめるなと言ったところで、本質的な違いを覆すことは難しい。


技を磨いて短時間で済ませることで、その差を埋めてきたけれど、やはりと言うべきかさすがと言うべきか、この人は、強い。


次の一太刀で決めよう。




そう思って沖田隊長を見ると、隊長もどうやら次で決めるつもりらしかった。





二人は同時に地面を蹴り、



ガキイイン、


剣を交えた。



20120302



 
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