「彼女が今日から真選組隊士になった、えーと、何だっけ」
「名字名前です」
「だそうだ!歳は、えーと、いくつだっけ」
「16歳です」
「だそうだ!皆仲良くな」
「よろしくお願いします」
局長に紹介されているのは新しい隊士らしい。
人当たりの良さそうな笑顔でぺこりと頭を下げた彼女は、まあ一般的に言えばかわいい部類に入ると思う。
男ばかりの真選組に女の子が入ってきたからか、隊士は嬉しそうだ。
もちろんそれは例外なく俺も。
彼女はバドミントンやカバディには興味あるかな。
その時、ふと隣から声が聞こえた。
「へぇ、珍しいじゃねぇか。いい遊び道具になりそうでさぁ。存分に楽しんでやらぁ。」
とんでもない発言をする沖田隊長に驚く俺。
どうやら他の隊士には聞こえていないらしい。
俺は彼女の真選組生活が早くも心配になった。
20120302
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